「地震の前触れ」と言われている魚がいることを知っていますか。その魚の名前は、リュウグウノツカイと言います。この名前からして、神秘的な感じがしますよね。
もし本当に地震が発生することが事前に分かるならば、これはスゴイことですよね。
そこで、このリュウグウノツカイについて紹介します。
目次
リュウグウノツカイとは?
リュウグウノツカイは、太平洋・インド洋・大西洋などの水深200~1,000mに生息する深海魚です。銀白色の皮膚、赤く長いヒレ、細長い龍のような特徴的な魚です。
体は、顔の部分が大きく、尾の方になると徐々に細くなっていきます。一説には、人魚伝説やネッシーの正体だと言われています。
リュウグウノツカイの長く伸びた体は、普通サイズでも体長が5.5m、今まで発見された中で最大のリュウグウノツカイは、体長11m、体重は272kgにもなります。この大きさなら、ネッシーだと思っても仕方がありません。
リュウグウノツカイは、世界中に広く分布しており、群れで行動することは無く、単独で生息しています。リュウグウノツカイについての詳細情報はほとんどなく、目撃情報もとても少ない貴重な深海魚です。
リュグウノツカイは、食べられるの?
リュウグウノツカイは、魚ですから食べることができます。ただ、発見されることが少ないため、食用魚として流通していないので、一般的には食べる機会は、ほとんどありません。
体長1mほどのものが、漁港近くの市場で売られていることは、1年に数回はあるようです。リュウグウノツカイは、毒を持っている魚では無いので、その点は安心して食べることができます。
実は、魚類学者・タレントとして有名なさかなクンもリュウグウノツカイを食べたことがあります。さかなクンの乾燥は、「ブリブリとした食感で鶏肉のような感じ」だと言うことです。
身に臭みは無く、白身で食べやすいようです。良く食べる魚の中では、見た目と白身魚で弾力を考えると、鱧が近いのかもしれません。
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リュウグウノツカイが打ち上げられたら、地震の前触れという都市伝説の真実は?
リュウグウノツカイには、地震に関する都市伝説があります。日本では、リュウグウノツカイは「竜宮からの使い」と言われており、大きな地震の前触れだという伝説があるのです。
2010年3月にJapan Times(ジャパンタイムズ)が日本の沿岸で多くのリュウグウノツカイが発見されたり、打ち上げられていると報じました。
その1年後の2011年3月11日に宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmを震源とする東北地方太平洋沖地震が発生しました。
その後、2013年の7月~8月頃に高知県室戸岬沖の定置網に81匹のリュウグウノツカイが掛かりました。この時に、南海大地震の前兆ではないかと噂されました。
なぜ、地震とリュウグウノツカイが関係あるの?
リュウグウノツカイは、水深200~1,000mに生息する深海魚です。そのため、定置網に捕獲されたり、浜に打ち上げられることはりません。
何かの原因で水面近くに上がってきたのではないかと推測されているのです。
深海地震の元となるのは、プレートの摩擦です。摩擦により電気反応が起こるため、深海魚が浅瀬に浮上するのではないかと考えられています。真実は不明のようです。
地震のあとに打ち上げられたのも、偶然だと言う研究者がいることも事実です。ただ、普段は起こらない現象が起きているとどうしても気になってしまいますね。
リュウグウノツカイって水族館で見られるの?
リュウグウノツカイに興味を持った人のいるのではないでしょうか。このリュウグウノツカイは、見ることができるのです。
捕獲や漂流したリュウグウノツカイを標本展示している水族館を紹介します。
- サンシャイン水族館(東京)
- アクアワールド・大洗(茨城)
- 魚津水族館(富山)
- マリンワールド海の中道(福岡)
- 九十九島水族館・海きらら(長崎)
- 長崎ペンギン水族館(長崎)
リュウグウノツカイは、とても不思議な魚ですよね。是非一度は、生で見てみたいものです。みなさんも機会があれば、水族館に見に行ってみてくださいね。