名刺交換は、ビジネスを円滑に進めるための入り口です。名刺交換が会社同士の交流のスタートになります。名刺はビジネスマンの顔とも言える重要なアイテムです。
今まであなたが行ってきた名刺交換の方法は、間違っていませんか。間違った名刺交換を続けていると、今後の仕事に大きく影響してしまうかもしれません。
大切なビジネスの場面で失敗することの無いように、正しい名刺交換のやり方や名刺交換のマナーをこの機会に確認しておいてください。
目次
名刺を準備する時のマナー
- よれよれ、汚れている、折れ曲がっている名刺を渡さない
- 古い肩書の名刺を渡さない
- 名刺入れを使わずに、ポケットや財布などから名刺を出さない
名刺交換の流れ以外の部分で、社会人なら知っておきたいマナーがあります。名刺交換が少ない部署の場合、急な名刺交換の時に慌ててしまう場合が無いように、普段からしっかりとした準備をしておきましょう。
名刺入れの中には、常に綺麗な状態の名刺を入れておきます。汚れた名刺、よれよれの名刺、角が折れた名刺が入っていないか確認しておきましょう。
古くなった名刺は、紙の質感が変わってくるので、1ヶ月に1回は名刺入れの中身チェックするようにしましょう。名刺入れに上から補充していると、奥の方に肩書が前の部署になっている名刺や以前の役職の名刺が混ざっているかもしれません。
名刺入れを使わずに、ポケットや財布などから名刺を出すのもマナー違反です。第一印象が悪く、仕事ができないイメージを与えてしまいます。
名刺交換の流れ
素早く名刺を取り出す
あらかじめ名刺入れを背広の内ポケットやカバンの中の所定の位置に準備をしておき、挨拶の時には素早く名刺を取り出せるようにしておきます。
バタバタと名刺入れを探しているようでは、第一印象が最悪になってしまいます。
相手の前に素早く移動する
名刺交換は、テーブルの横で行います。テーブル越しに行うのはマナー違反です。机を挟まない位置に素早く移動して、立った状態で名刺を渡します。立場が下の人から名刺を出すのが名刺交換の基本です。
この場合、会社での役職、年齢、会社の規模は関係ありません。挨拶に来た人、仕事をお願いする人が下という考え方になります。
挨拶をしながら名刺を渡す
相手の前に移動したら、名刺を片手で持ち、もう片方の手を添えながら、相手に正面を向けて差し出す。名刺を差し出すときに、「○○社○○部の○○と申します」と自己紹介をして、軽く会釈をして渡しましょう。
名刺を受け取る
名刺を受け取るときは、「頂戴致します」と言いながら両手で受け取るのが基本です。受取った名刺は丁寧に扱いましょう。名刺の相手の会社名などの上に指がかからないようにしましょう。
受け取った後は、名刺を胸の高さより下に降ろさないようにして、先方の名前を確認します。名刺を見ながら「○○様ですね」と相手の名前を確認するようにしましょう。
名前の読み方が分からなければ、この時に確認しておきましょう。
【ビジネスマナー】今さら聞けない「名刺交換」マナー
同時交換の方法
名刺交換の場合、お互いに先に受け取ることを遠慮して、「どうぞ」、「お先にどうぞ」、「いえいえどうぞ」と、なんとも間の悪い状況になってしまった経験を持っている人も多いのではないでしょうか。
こんな場合でも、スムーズに名刺交換ができるように同時交換の方法を知っておきましょう。
同時交換をする場合は、右手で自分の名刺を差し出し相手の名刺入れの上に乗せます。自分の左手(名刺入れを持っている手)に相手の名刺を載せてもらえば、同時に交換をすることができます。
受け取った名刺にすぐに自分の右手を添え、両手で持ちます。その後で、軽く頭を下げながら、自分の胸の前に名刺入れを引き寄せると、受け取った名刺に敬意を払っていることを示すことができます。
名刺交換でやってはいけないこと!
この行動をしてしまうと相手の方にとても失礼です。絶対にしないように注意しましょう。
名刺交換でのNG行動
- 自分の名刺を切らしている
- 受け取った名刺をずっと触る
- 受け取ったポケットにそのまま入れる
- 名刺を下に落としたり、お茶をこぼしてしまう
- 相手がいる前で名刺に書きこむ
- 名刺を忘れて帰る
自分の名刺を切らしているのは、仕事に対する姿勢が疑われてしまいます。特に自分から訪問している時に名刺を切らしたり、忘れてしまうのは論外です。きちんとした準備ができない人には、大きな仕事は任せてもらえないでしょう。
受け取った名刺は、机の上に置きましょう。いつまでも名刺を触っていると、落ち着きの無い人だと思われてしまいます。
受け取った名刺をカバンやポケットにそのまま入れる行動は、常識が無いと思われてしまいます。名刺を下に落としたり、お茶などをこぼしたり、軽く扱うことは、信用を無くす一因になってしまいます。
相手がいる前で名刺に書きこむのもNG行為です。相手の特徴や話した内容を書き込むのは、後ですることです。せっかく頂戴した名刺を忘れて帰るのは、最悪な行動です。
もし、名刺が切れていたらどうする?
上記でも書きましたが、本当は名刺を切らすなんてことは、決して行ってはいけないことです。でも、気を付けていても名刺を忘れてしまったり、切らしていたり、なんてことがあるかもしれません。
そんなときは、「申し訳ございません、ただいま名刺を切らしておりまして・・・」とまず、丁寧にお詫びをします。名刺を忘れたときでもこのように告げるのがマナーです。
その上で、後日こちらから名刺を送ることを先方へ伝えてお詫びをします。また、口頭で自分の会社名・名前などをしっかりと伝えましょう。
名刺交換は簡単なことに見えて、とても難しいです。これがスムーズにできることが社会人への第一歩です。何回も練習してできるようになりましょう。