旅行や仕事などでアメリカ・ハワイに行く場合に気になるのは、時差ボケです。
昼間なのに眠くて仕方がなかったり、夜になっても目が覚めて眠くならなかったり、時差のある国に行ったことがある人は、経験していることでしょう。
一般的には4~5時間以上の時差がある国に行くと「時差ボケ」が起きると言われています。放っておいても1週間もすれば自然と治りますが、できるだけ早く解消させて、すっきりしたいものです。
目次
時差ボケの原因は?
時差ボケは、体内時計が現地の時間とズレてしまうことで起こります。
体内時計とは、人間に備わっている機能で、睡眠と大きな関係をもつ「メラトニン(睡眠ホルモン)」の分泌リズムをコントロールしていることが特徴です。
日常生活を送っている時、メラトニンは、21時頃から分泌され始め、23時ごろには眠気を引き起こすぐらいまで、大量に分泌されます。
しかし、時差の大きい国に行けば、体内時計と現地の時間に大きな誤差が生じてしまいます。
そうなると、メラトニンの分泌リズムが狂ってしまい、現地の時間では朝なのに眠くなってしまったり、夜なのに目が覚めてしまうのです。
時差ボケの症状は?
時差ぼけの症状としては、以下のようなものがあります。
- 睡眠障害(昼夜関係なく眠い、もしくは眠くならない)
- お腹を壊す(下痢をする)
- 食欲がない
- 頭痛・めまいがする
- イライラする
- いつもより疲れやすい(倦怠感)
- 注意力がなくなる
- 記憶力が悪くなる
時差ボケと聞くと、睡眠に関すること症状が真っ先に浮かびますが、それ以外にもいろいろな症状があります。日本から東へ行く場合に時差ボケは、ひどくなってしまいます。
アメリカ・ハワイ方面に行く場合は、時差ボケがひどくなるので、充分な対策が必要です。
時差ボケを解消する方法・対策は?
滞在期間が短い場合と滞在期間が長い場合で時差ボケの対策方法は異なります。
滞在期間が短い場合
滞在期間が2~3日の場合の対策方法としては、まず出発の前に充分な睡眠を取っておきます。アメリカに着いてからは、無理に現地の時間に合わせる必要はありません。
2~3日の滞在なので、現地時間に対応しても、またすぐに日本時間に戻さないといけないので、体への負担が大きくなってしまいます。
アメリカに居る時でも、できるだけ日本時間に近いリズムで過ごすことで、時差ボケを防ぐのです。
滞在期間が長い場合
滞在期間が長い場合も、短い場合と同様に出発前に充分な睡眠を取っておきます。アメリカに行く場合の対策としては、出発の数日前より起床時間を少しずつ早めることで、時差ボケを防ぐことができます。
ヨーロッパに行く場合は、その逆で起床時間を遅くしていきます。機内では、早めに寝ます。アメリカに到着後は、現地時間に合わせて行動をします。
現地到着の1日目は、散歩や買い物をして、できるだけ太陽を浴びるようにしましょう。太陽光を利用して、体内リズムの調整を行うのです。夏ならビーチに行って、日光浴をするのも良いでしょう。
メラトニンを利用して調整する方法もある!
体内時計は、メラトニンと密接な関係があります。体内でメラトニンの分泌が多くなると夜だと認識し、メラトニンが少なくなると朝だと認識をします。
このサイクルをメラトニンのサプリメントを摂取して調整するのです。メラトニンは、日本国内では、法律の関係で販売されていません。アメリカでは、薬局やスーパーのサプリコーナーで販売されています。
海外の通販サイトを利用すれば、購入することができます。
時差ボケにならないように注意すること
機内での過ごし方
日本からアメリカに行く場合、フライト時間が長いので、機内でお酒を飲み過ぎてしまう人が多くいます。飲酒は、脱水症状を起こし、時差ボケを悪化させてしまいます。
また、コーヒーの飲み過ぎにも注意が必要です。カフェインも摂りすぎると、睡眠サイクルが乱れてしまいます。機内での水分補給は、水やノンカフェイン飲料を飲むようにすることで、時差ボケを防ぐことができます。
初日の行動・スケジュール
時差ボケにならないようにするには、アメリカに着いた初日の行動が大切です。眠くても、中途半端に眠らないようにしましょう。
1時間ほど昼寝をしたいと思っても、散歩などをして、現地の時間に体を慣れさせるようにしましょう。軽い運動をすれば、夜にはぐっすりと寝ることができます。
また、アメリカに着いた初日のスケジュールは、楽な予定にしておきましょう。可能であれば、1日は体を慣らす日にしたほうが、時差ボケを防ぐことができます。
いきなり多くの観光地を移動するようなスケジュールや、仕事の打ち合わせや会議のスケジュールを詰めたりしなようにしましょう。