フィクション作品で、幻の大陸であるムー大陸やアトランティス大陸を見たことはありませんか。今回は、その幻の大陸についてまとめてみました。
目次
【都市伝説】幻のムー大陸はなぜ消滅したのか
ムー大陸とは、今から約1万2000年前に太平洋にあったとされている失われた大陸のことです。世界地図を見てみると地球には、大きな大陸がバランスよく配置されているのに、太平洋だけ不自然に広い海になっていることに気づきませんか。
この太平洋上には、東西8,000km、南北5,000kmという北アメリカに匹敵する大きさのムー大陸があったと言われているのです。
実はムー大陸が本当に実在していたかどうかは、ハッキリとは解明されていません。ムー大陸では古代文明が栄えていたという噂があり、大地震と津波により、一夜にして海に沈んだという伝説もあるのです。
ムー大陸伝説の始まり
ムー大陸の発見において、下記のような物語があります。
ジェームズ・チャーチワードというアメリカ人の作家がインドに滞在していた時のことでした。インドにある古僧院の老院主と出会いました。この老院主の案内で古僧院の地下に行った時に、その地下室で今まで見たこともない文字で書かれた粘土板を見つけました。
老院主曰く、その粘土板には「我々の先祖がどこから来たのかについて書かれている」とのことでした。
それをチャーチワードは2年ほどで解読した結果、その粘土板は「ムー」と呼ばれる大陸について記された歴史書だったことが解りました。
この粘土板に書かれていた内容が旧約聖書の「創世記」にそっくりであると気づいたチャーチワードは研究を始め、最終的に「ムー大陸は太平洋に実在した!」と著書で発表したのです。
その粘土板に書かれていた内容は、ムー大陸には、「ラ・ムー」とう国王が統治する国家があり、その国家の人口は6,400万人だったということです。
超古代文明が栄え、軍事力を持ち、他の国を制圧し支配する領土を広げていた途中に大地震と津波により一夜にして海底に沈んでしまったそうです。
【モアイ像】ムー大陸の存在を示す、メッセージ説あり
このムー大陸の最南端とされている場所が、今のイースター島の位置になるのです。イースター島は、巨大なモアイ像が有名ですよね。あのモアイ像も現在の科学でもどのようにして作ったかは解明されていません。
一説によると、ムー大陸が沈んだ後、かろうじて生き残った人たちが何かのメッセージを残すためにあの巨大なモアイ像を作ったのではないかと言われています。
超古代文明を持っていたムー大陸の人たちなら、あの巨大なモアイ像を作ることは簡単だったのかもしれません。
アトランティス大陸とは?
環の形をした巨大な運河に3重に囲まれていた都市・アクロポリスのあった大陸がアトランティス大陸です。こちらも存在していたというはっきりとした証拠のない伝説上の大陸となっています。
もともとは、哲学者プラトンの書にかかれているものです。アトランティスの語源はギリシャ神話のアトラスからきています。非常に発達した文明があったが、主神ゼウスの怒りにふれ、ムー大陸同様に、一夜にして海中に沈んでしまいました。
「海底二万里」や「黄金バット」などフィクション作品に描かれることが多いです。
ムー大陸とアトランティス大陸って本当にあったの?
おそらく、無かったと思われます。ムー大陸の存在を主張していたジェームズ・チャーチワードは根拠として「トロアノ絵文書」を挙げていました。ここにムー大陸について記されていると主張していましたが、トロアノ文書は誤訳でありムー大陸は全く関係ないことがわかっています。
ジェームズ・チャーチワード自身も経歴詐称をする人物だったので、上述の大陸に関しては信憑性がありません。
結局、幻は幻のようですね。それでも、雄大な伝説として今も語り継がれています。