居酒屋等で最初に出てくるお通し(突き出し)は、拒否できる?

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お通し

居酒屋に入って最初に飲み物を注文した時に、飲み物と一緒に小鉢料理が出てきます。この小鉢料理の呼び名は、関東と関西で違います。

一般的に関東では、お通しと呼び、関西では突き出しと呼びます。懐石料理などで最初に出てくる小鉢料理は、先出しと呼ばれます。あらかじめ献立の中に組み込まれている料理の場合は、先だしと呼ばれるのです。

ただし、献立の中に組み込まれている料理でも突き出しと呼ぶお店もあります。明確に分かれているのではなく、最初に出てくる小鉢料理のことをお店ごとに好きな呼び方をしているようです。

注文していないのに当然のように出てくるこのお通し(突き出し)を拒否することはできるのでしょうか。

お店のサービスでは無く、お金を支払わないといけないのに、苦手な食べ物が出てくる場合もあります。どうも、おかしなシステムだと思いませんか?

そもそも、「お通し(突き出し)」って何?

何

そもそも「お通し(突き出し)」とは何なのでしょうか。諸説ありますが、「調理場に注文を間違いなく通しました」と言う意味や、お客様を席に「お通しする」というのが語源のようです。

お通し(突き出し)は、注文した料理ができるまでに酒の肴として出てくる簡単な料理のことです。まず席について、最初にお酒(飲み物)を注文します。お酒が先にテーブルに届いたときに一緒に食べるおつまみが有った方が良いとの心遣いから始まったようです。

また、テーブルチャージの代わりとして、お通し(突き出し)を出しているところもあります。レシートを見るとお通し(突き出し)ではなく、お席代と記載されている場合もあります。

テーブルチャージとは?

テーブルチャージとは、席料のことです。カウンターは、ノーチャージと決めているお店もあります。これは、日本独自のシステムです。

海外の場合は、似たようなシステムとしては、チップを渡す習慣があります。テーブルチャージの相場は、居酒屋やバーの場合、300円~1,000円程度です。

東京のテーブルチャージは高く、関西は比較的安い傾向にあります。高級料亭や割烹、高級クラブなどでは、1万円以上する場合もあります。

お通し(突き出し)は拒否してもいいの?

バツ

注文をしていないのに最初に出てくるお通し(突き出し)は断ってもいいのでしょうか。多くの大手居酒屋チェーン店の場合、こちらから「いらない」と言えば、断ることができるようです。

個人でやっているような小さな居酒屋の場合には、お通し(突き出し)を断っても、お通し(突き出し)代を請求されることが多いようです。この場合は、席料として考えるしかないですね。

ただ、食べてないのものにお金払うのは、少し抵抗があるのですが、そのお店のルールであれば仕方がありません。

お通し(突き出し)が原因でのトラブル

近年、日本には海外からの観光客が増えています。日本料理を居酒屋で食べる外国人も増えているので、この日本独自のお通し(突き出し)というシステムがもとで、外国人とトラブルになっている例が増えてきているようです。

また、出てくるお通し(突き出し)のメニューが自分の好みでない料理の場合やアレルギーがあり、食べることができない場合もあります。

正直言って、それほど美味しくないお通し(突き出し)が多いように思います。使われている材料も前日に余った材料だと思われるメニューで在庫処分をされているような印象の時もあります。

せめてメニュー等で料理の内容と価格を明示するべきだと思います。もちろん、お通し(突き出し)のことを丁寧に説明してくれたり、メニューに載っているお店もありますが、かなり少ないように感じます。

どのタイミングで拒否するのがベストなの?

お通し(突き出し)を断る時は、どのタイミングでお店の人に伝えるのが良いのでしょうか。最初に飲み物を注文する時に、「お通しはいらない」と店員さんに伝えるのが一番良いようです。

お通し(突き出し)は、最初にお酒と一緒に出てくるので、その前に伝えておいた方が安心ですね。金額的には、300円~1,000円ぐらいですが、必要ないならハッキリと伝えておいた方が気持ちが良いです。

ただ、恋人や会社の人と居酒屋に行くときには、お通し(突き出し)については何も言わない方が良い場合もあります。人によっては、「細かいことを気にする人だな」って、思う人もいるかもしれませんからね。

予約をする場合

予約をする場合なら、事前にお通し(突き出し)の有無を確認しておく方法もあります。

お通し(突き出し)が要らないなら、予約の時点でお通し(突き出し)をキャンセルをして、その代わりにお酒のアテになりそうなメニューを2~3品注文しておけばいいでしょう。

事前に注文しておけば、お店に行く時間に合わせて料理を作ってくれているので、最初から、お酒とおつまみが揃った状態でスタートすることができます。

この方法であれば、事前にメニューを注文しているので、お店の方からも悪い印象は持たれないと思います。

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