歯磨きをしているときに鏡で自分の舌を見ると、舌の表面が白くなっていることがありませんか。舌の上に薄っすらと広がっている白いものの正体は、舌苔(ぜったい)です。
これは、舌の上に細菌が溜まって白く見えているのです。この状態のまま放っておくと口臭の原因になってしまうので、舌苔を見つけたら綺麗に洗い流すのが良いのですが、きちんとした方法を知っていないと舌を傷つけてしまう場合があります。
舌を傷つけてしまわない舌苔の取り方について、お伝えします。
目次
キレイに舌苔を取る簡単な方法、5選!
舌苔は、口臭の原因になってしまうので、そのまま放置してはいけません。舌苔を綺麗に取る方法をお伝えします。
舌ブラシを使う!
舌苔を綺麗に取るには、ドラッグストアでも売られている舌ブラシを使うと綺麗に取ることができます。
歯ブラシで歯を磨くときに歯ブラシで舌を洗っている人もいるようですが、歯ブラシは固い歯を磨くように作られているため、柔らかい舌を歯ブラシで磨いてしまうと、舌の粘膜を傷つけてしまう場合があるので注意してください。
舌ブラシの使い方は、表面を少し濡らして、軽く手前に引くだけです。舌ブラシを使うコツは、力を入れずに本当に軽~く動かすことです。ゴシゴシと擦る必要はありませんよ。
舌を上あごに擦りつける!
外出している時に舌の表面が白くなっていることに気づいた時には、何も使わずに舌苔を取る良い方法があります。その方法とは、舌を上あごに擦りつける方法です。
この方法は、いつでもどこででもできますし、舌を傷つけずに舌苔を取ることができます。舌の表面に汚れがあるとなんとなく変な味がする気がしませんか。
この変な味が無くなるまで、上あごに舌をゴシゴシと数回擦りつければ、舌が綺麗なピンク色になりますよ。少し強めに擦りつけても、大丈夫ですので安心して舌苔を取ることができます。
果物の酵素で分解する
果物の酵素を使って舌苔を取る方法があります。パイナップルやキュウイには、タンパク質を分解する酵素が多く含まれています。
舌苔の主な成分は、タンパク質なのです。そのため、パイナップルやキュウイを食べると、舌苔が取れて、舌が綺麗になるのです。
重曹うがいで舌苔を取る
重曹を使って、舌苔を取る方法があります。コップ1杯に小さじ1杯の重曹を入れます。重曹は弱アルカリ性のため、この重曹水でうがいをすると、舌苔のタンパク質を溶かしてくれるのです。
また、重曹は殺菌効果があるため、口内全体の洗浄も行うことができます。
こまめに水を飲む
こまめに水を飲むことで舌苔を減らすことができます。水を飲むのは、水で舌苔を洗い流すというよりも、体内の水分量を増やして唾液を出やすくするためです。
唾液は、口の中を綺麗に洗浄してくれる効果があるので、唾液が多く出ることで、舌苔を取り、舌を綺麗にすることができます。
舌苔(ぜったい)の色で健康状態がわかる!
健康な舌の色は、きれいなピンク色をしています。舌苔が多い舌が白く見えてしまうのは、口の中の細菌が舌の間にハマり込んで溜まることで白く見えるのです。
舌苔の色は、白色だけでなく、黄色や茶色や灰色の場合もあります。舌苔の色を見ることで、自分の健康状態を確認することができます。
舌苔の色と健康状態
- 白色の舌苔…体が冷えている。冷たい飲み物を多く飲んでいる。
- 黄色の舌苔…喫煙が多い。胃が弱っている。食生活の見直しが必要。
- 黒色の舌苔…脱水症状。感染症。
- 青紫色の舌苔…ストレスが多い。
舌苔が多くなる原因は?
健康な状態では、ピンク色の舌が舌苔で覆われてしまう原因は、いろいろあります。
日常生活の中でストレスを多く感じたり、不規則な生活の方には舌苔が溜まりやすくなってしまいます。また、タバコを多く吸う方の場合には、舌苔が黄色になります。
また、食べ物の細かいカスが舌に溜まることで舌苔となります。
通常なら、舌に付いた食べ物のカスは唾液で洗い流されるのですが、口呼吸の方や唾液が少ない方は、食べ物のカスが残りやすく、舌苔ができてしまいます。
舌苔を減らすためには、食事の時に咀嚼の回数を増やすたり、水分を多く摂ることで改善されます。