髪をブラッシングした時や朝起きた時の枕に抜け毛が多いと気になります。髪の毛は、1日に50~100本ほど抜けています。髪の毛が抜けることは、髪の成長サイクルを考えると、ごく自然なことなのです。
成長が終わり、役目を果たした髪の毛は抜け、新しい髪が生えてきます。
ただし、同じ抜け毛でも薄毛の心配がある抜け毛と健康な抜け毛があるのをご存知ですか。抜けた毛をよく見てください。
毛根が白い抜け毛、毛根の先に半透明な塊が付いている抜け毛、毛根の先に白い玉(白い塊)が付いている抜け毛があります。
実はこの3種類の抜け毛の中で、薄毛の心配があり、早急に対策が必要な抜け毛があるのです。
目次
抜毛の毛根が白い場合
抜毛の毛根が白いのは、自然なことです。髪の毛は、成長期にメラニン色素が供給されることで、黒くなります。
髪の成長が止まり、抜ける時期になると、色素の供給が止まるため、根元の部分が白くなっても、髪の成長から抜けるまでの一連のサイクルを考えると、自然なことなのです。
白い部分に何も付いていないと、自然に抜けた証拠です。髪の成長が終わった髪が寿命で抜けているだけです。心配しなくていい、健康な状態の抜毛です。
ちなみに白髪は、何らかの原因でメラニン色素が作られなくなってしまうことで発生します。メラニン色素が無い髪は、光を反射して白く見えます。
毛根の先に半透明な塊が付いている場合
毛根に付いている半透明状のもの正体は、毛根鞘(もうこんしょう)です。
健康な抜け毛にも付いているので、心配する必要なありません。毛根鞘は髪と皮膚をくっつける接着剤と考えれば、イメージをしやすいでしょう。
抜毛に毛根鞘が付いている場合も、髪の成長サイクルが終わって抜けているので、薄毛を心配する必要がない抜毛です。
毛根の先に白い玉(白い塊)が付いている場合
毛根の先に白い玉や白い塊が付いている場合は、生活習慣等の改善が必要な抜毛です。白い玉や白い塊の正体は、頭皮の皮脂です。白い部分を触ってみて、粘性がある場合には、皮脂の分泌が過剰になっていると考えられます。
頭皮の皮脂が多すぎると抜け毛の心配があります。
頭皮の皮脂が多くなる原因としては、脂質が多い食べ物を多く食べる習慣や使っているシャンプーが頭皮に合っていないことが考えられます。
頭皮に皮脂が多くなってくると、頭皮の炎症や頭皮の痒みが発生します。白い玉や白い塊が付いている場合、髪に栄養が充分に浸透せず、髪の成長段階で抜けている可能性が高く心配です。
そのままにしていると、抜け毛が増え、薄毛になってしまう可能性があります。いつも使っているシャンプー、コンディショナー、リンスや食生活や睡眠等を見直す必要があります。
白くなっていなくても心配な抜け毛があります。それは、毛根が膨らんでいない棒状の抜け毛です。棒状の抜け毛の場合は、薄毛になりかけている可能性が高いのです。
毛根が膨らんでいない棒状の抜け毛を見つけたら、育毛剤の使用や専門医の検診等の薄毛治療を始める必要があります。
薄毛は加齢と共に進行していきますので、対策は早めに行っておいた方が安心です。
万が一、毛根が完全に無くなってから、薄毛治療をスタートしても、治療の効果がなかったり、効果が出るまでに時間がかかったりしてしまいます。
抜け毛予防や抜け毛対策の良い方法が知りたい!
多くの人が知らないうちに行っている頭皮によくないことは、何だと思いますか。第1位は、毎日のシャンプーです。
シャンプーの中でも特に良くないのは、「シャンプーを頭皮で泡立てる」、「爪を立てて洗う」などです。
これらは頭皮に悪影響で抜け毛の原因になります。シャンプーをするときは、以下のことを心がけてください。
頭皮にやさしいシャンプーの方法
- 手で泡立ててから、髪を洗う。
- 指の腹で優しく丁寧に髪を洗う。
髪の毛や頭皮をゴシゴシと洗っている人も多いように思いますが、頭を洗う時には顔を洗うのと同じ強さで丁寧に洗うようにしましょう。
水だけでも汚れの80%は落ちるので、優しく洗ってもちゃんと汚れは落ちます。あと頭皮マッサージも抜け毛予防に効果的です。
いつでもどこでもできるし、お金もかかりません。頭皮マッサージの効果的なやり方は、以下のとおりです。
抜け毛対策に効果のある頭皮マッサージの方法
- お風呂上りの頭皮が温かいときに行う。
- 指の腹、手の平でやさしく行う。
- 頭皮を動かすように揉む。
ちょっとしたことから簡単に抜け毛予防できるので、みなさんもやってみてくださいね。