高卒資格を得る方法は、高校に通って卒業するだけではありません。通信制高校で学ぶことでも高卒資格を取ることができるのです。
何か理由があって、全日制の高校に通えなくなってしまった場合に通信制の高校を利用して卒業資格を取る人も多いようです。
通信制高校と全日制の高校のと違う点や、気になる通信制高校の学費について調べてみました。
目次
通信制高校とは?
高校卒業資格を得るためには、3年間の在籍が必要です。日本の高校には、全日制・定時制・通信制の3つの種類があります。
もちろん通信制の高校であっても、定時制高校であっても全日制高校と同じように高卒資格を得ることができます。
最近は、生活様式が多様化しているために通信制高校をを選ぶ人が増えてきています。
通信制高校を選んでいる人
- 高校を中退した人
- 働きながら高校の勉強をしたい人
- 今、高校生だが成績が悪く卒業ができなくなった人
- 不登校になった人
- アスリート(スポーツ優先の生活)
- 芸能人(仕事が忙しい)
- 病気で通えない人
通信制高校の入学時期は、4月と10月となっている高校が多いようですが、中には随時募集しているところもあります。
通信制高校での勉強の進め方は、レポートの提出・面接・テストが中心となっています。
全日制の高校では、学年制が導入されているところが多いのですが、通信制の高校の場合は、学年制ではなく、単位制の学校も多くなっています。
通信制高校は、自分のペースで学習を進めることができるので、中には10年以上かけて卒業をする人もいます。最短で卒業する場合は3年です。
通信制高校の学費は?
通信制高校には、公立の通信制高校と私立の通信制高校があります。通信制高校の中でも公立と私立によって学費は、大きく変わってきます。
通信制高校の学費・公立と私立の比較
入学金 | 授業料(年間) | その他費用(年間) | |
公立の通信制高校 | 500円 | 1~3万円 | 3万円程度 |
私立の通信制高校 | 2~5万円 | 18万円~ | 3万円程度 |
通信制高校の学費を公立の通信制高校とと私立の通信制高校で比較してみると、公立の学費の方が安くなっています。
ただし、私立の通信制高校の方がサポートが優れていますし、テストや面接の日程調整等の融通が利きやすいというメリットがあります。
基本的に公立の通信制高校の場合は、サポートは期待できないので、自力での学習が中心となります。
卒業率は私立の通信制高校の方が高いことからも、公立の通信制高校の方が離脱率が高くなっているようです。
通信制高校の学費を少しでも安くする方法はあるの?
通信制高校には就学支援金が使えます。就学支援金とは、高校に通う生徒が国からもらえる支援金です。
公立の通信制高校の場合は、すべての費用が無料になります。また、私立の通信制高校の場合は、年間12万円が減額されます。
私立の通信制高校では、各学校が特待生枠を設定している場合もあります。特待生になるためには、成績が優秀である必要があります。
頑張って勉強をして、特待生枠を上手く使うことで、学費の負担を大きく軽減することができますよ。
中卒と高卒の年収・生涯賃金の違い
中卒の場合と高卒の場合と生涯賃金がどれぐらい違うのかを表にまとめました。
男性と女性では賃金が違ってきますし、転職の経験がある場合と無い場合でも賃金が違ってきます。
一般的には、転職をしない方が生涯でもらえる賃金は多い傾向にあります。
中卒と高卒の生涯賃金の違い(男性)
最終学歴 | 転職経験あり | 転職経験なし |
中卒(男性) | 1億8,000万円 | 2億2,000万円 |
高卒(男性) | 2億円 | 2億4,000万円 |
中卒と高卒の生涯賃金の違い(女性)
最終学歴 | 転職経験あり | 転職経験なし |
中卒(女性) | 1億1,000万円 | 1億4,000万円 |
高卒(女性) | 1億3,000万円 | 1億8,000万円 |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2013』
中卒の場合は、やはり高卒よりも生涯賃金が低くなってしまいます。
また、仕事を探す際にも、会社の募集要項が高卒以上となっている場合も多く、現実的には働く職種も限られてしまいます。
通信高校の資料請求方法
通信の学費を含めたいろいろな情報を確認するためには、通信高校に資料請求をするのが1番良い方法です。
ただ、1校ずつ資料請求をするのは、面倒です。そんな時には、まとめて資料請求ができるサイトを利用することをお勧めします。 資料請求は、もちろん無料ですることができます。
郵便番号を入力することで、自宅近くの通信学校を選ぶことができます。