みなさんは「オールブラックス」、「ハカ」という言葉を聞いて、何のことだか分かりますか。オールブラックスは、世界的に有名なラグビーのチームです。
では、ハカは知っていますか。おそらく、意味を知らない人の方が多いのではないでしょうか。そこでオールブラックスとハカについて紹介したいと思います。
オールブラックスとは?
オールブラックスとは、ラグビーのニュージーランド代表チームの愛称です。ニュージーランドは、オーストラリアの南東にある島国です。人口は約470万人とあまり多くありません。
福岡県の人口が約500万人ですので、比べてみるとそれ程大きな国でないことが分ると思います。
ニュージーランド代表チームがオールブラックスと呼ばれるようになったのは、1905年から1906年にかけてイギリス遠征に行った時に、新聞などのメディアがニュージーランド代表チームをオールブラックスと呼んだことが始まりだと言われています。
しかし別の説では、チームのユニフォームは黒が多かったため、「ブラックス」は新聞の記事になる前から使われていた愛称のひとつだとと言われています。
オールブラックスは、数々のラグビーの国際大会で優勝している強豪国です。
ワールドカップ3回優勝、ザ・ラグビーチャンピオンシップ13 回優勝、ラグビーワールドカップセブンズ2回優勝、ワールドラグビーセブンズシリーズ12回優勝など、輝かしい実績があります。すべての大会の優勝回数でトップです。
2018年のラグビー世界ランキングでも1位です。ちなみに日本は11位となっています。ニュージーランドの国技であるラグビーの国際試合前に踊る先住民族の伝統的な踊りのことをハカと呼ばれています。
「ハカ」って何?
ハカは、ラグビーのニュージーランド代表が国際試合前に舞う民族舞踏のことです。オールブラックスがハカを踊ると会場は大きく盛り上がります。
ハカの激しい動きと叫び声は、対戦相手を威嚇しているのではなく、相手への敬意や感謝を表していると言われています。歓迎式典でハカが披露されることもあるのです。
昔は、ニュージーランドの先住民であるマオリ族の戦士が戦い前に踊り、気持ちを鼓舞し、気合いを入れていたと言われています。
試合の前に伝統の舞いであるハカを見ると、あまりの迫力に鳥肌が出るぐらい感動する人も多くいます。ハカの歌詞は、ニュージーランドの先住民のマオリ族の言葉です。
実は、2種類のハカがあります。「カマテ・ハカ」と「カパ・オ・パンゴ」です。「カパ・オ・パンゴ」は、大会の決勝など重要な試合の前に行われます。通常の試合の場合は、「カマテ・ハカ」になります。
カマテ・ハカ
カパ・オ・パンゴ
ハカは日本語だと何て言っているの?
ハカを踊りながら、叫んでいる言葉の意味が気になりますよね。日本語に訳すと、どんな意味になっているのでしょうか。
カマテ・ハカの歌詞を紹介します。
(コーラス)カ オラ、カ オラ!
(リード)カ マテ!カ マテ!
(コーラス)カ オラ! カ オラ!
テネイ テ タンガタ プッフル=フル ナア ネ イ ティキ
マイ ファカ=フィティ テ ラ!
ア ウパネ! ア フパネ!
ア ウパネ! ア フパネ!
フィティ テ ラ! ヒ!
この歌詞を日本語に訳すと、こうなります。
私は生きる! 私は生きる!
私は死ぬ! 私は死ぬ!
私は生きる! 私は生きる!
見よ、この勇気ある者を
ここにいる毛深い男が再び太陽を輝かせる!
一歩はしごを上へ! さらに一歩上へ!
一歩はしごを上へ! そして最後の一歩!
そして外へ一歩!
太陽の光の中へ!
踊りにピッタリと合った、男らしいかっこいい歌詞ですね。
ラグビーの試合は激しくて見ているのもとてもおもしろいです。見たことない人は、是非見てみてくださいね。