
口内炎とは口の中に炎症が起きている状態のことです。小さな口内炎でも不快感はかなり大きいですよね。熱いものや辛いものは食べると痛いし、話してても痛いこともあります。
口内炎とは、ほおの内側、歯ぐき、口の中の粘膜に起こる炎症の総称です。舌にできれば舌炎、唇にできれば口唇炎と呼ばれます。
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口内炎の種類
それぞれの口内炎の特徴
- アフタ性口内炎 … 疲労や免疫力の低下が原因。
- ウィルス性口内炎 … ウィルスや細菌の増殖が原因。
- カタル性口内炎 … 物理的刺激が原因。
- アレルギー性口内炎 …
- ニコチン性口内炎 … 喫煙が原因。ヘビースモーカーに多い。
アフタ性口内炎
口内炎の中で一番多く見られるのが、アフタ性口内炎です。頬の内側や舌や唇の裏にできる口内炎です。アフタ性口内炎は、免疫力の低下、ストレス、睡眠不足、栄養不足が原因になります。
特にビタミンB2が不足するとなりやすいと言われています。食事などを改善して、規則正しい健康的な生活を送ることで、アフタ性口内炎を早く治すことができます。
疲れている時に症状が出やすい口内炎です。通常は、1~2週間で自然に治ります。女性の場合は、ホルモンバランスが崩れやすい生理前や妊娠期にできやすくなります。
ウイルス性口内炎
ウィルス性口内炎は、細菌の感染が原因の口内炎です。ヘルペスウイルスの感染よる口内炎の場合は、強い痛み。赤く腫れる。高熱、リンパの腫れ。3歳までの乳児によく見られます。
カンジダ菌の増殖による口内炎は、偽膜性カンジダ症、委縮性カンジダ症、肥厚性カンジダ症といった症状があります。
この中で多く見られるのは、頬の内側に白い苔のようなものが見られる偽膜性カンジダ症です。口の中の違和感、舌のしびれ、味覚異常を感じます、
ウィルス性口内炎は、感染します。家族の誰かに症状が見られたときは、家族で使用するタオルや食器の取り扱いに注意が必要です。
梅毒・淋病・クラミジアなど、STD(性行為感染症)によるウィルス性口内炎もあります。
カタル性口内炎
カタル性口内炎は、物理的刺激によって発症する口内炎です。入れ歯や矯正器具が口内に接触して傷ができてしまったり、うっかり口の中を噛んでしまい時に、その傷に炎症が起こり、できてしまう口内炎です。
紅斑性口内炎とも呼ばれています。強い刺激を感じることはありませんが、味覚がわかりにくくなる場合があります。
頻繁になる場合は、入れ歯や矯正器具の調整や、歯列矯正などが必要になります。口内に傷が入っただけでは、炎症にならず、細菌が感染することで炎症になります。
そのため、はみがき、うがいなどで口内を清潔に保つことも必要です。
アレルギー性口内炎
アレルギー性口内炎は、特定の食べ物や薬物、金属が刺激となって起こるアレルギー反応が原因で発症します。
頬の内側、舌、唇に白色の潰瘍ができます。投薬治療では、ステロイド剤や抗アレルギー剤を一定期間服用する方法があります。
ニコチン性口内炎
ニコチン性口内炎は、喫煙の習慣により口の中が長期間熱にさらされことで、口腔内が軽いやけど状態になることで起こる口内炎です。ヘビースモーカーの方に多く見られます。
口の中の粘膜や舌に白斑ができます。痛みは少ないですが、食事をする時にしみる感じがあります。ニコチン性口内炎は、がんに変化するおそれがあります。
喫煙者は、体内のビタミンを消費してしまうため、たばこの本数を減らすと同時にビタミン摂取を心がけることが必要です。
口内炎を治す方法は?
細菌やウィルスが感染すると悪化してしまいます。歯を磨くときは丁寧に磨き、最近を除去しましょう。時間が無い時には、食後はうがいだけでもしてくださいね。
口内炎になってしまったら、イソジンでうがいをして、口の中を清潔に保つことが大事です。消毒効果がありますので、できるだけ早い段階で消毒を行ってください。
また、口呼吸になっていると、口内が乾燥して雑菌が発生しやすくなってしまうので、注意が必要です。
最近は口内炎に貼って治すものや塗り薬も多く市販されていますね。それだけの多くの人が口内炎になっているのでしょうか。ストレスが多い現代病のひとつなのかもしれません。
口内炎対策には、ビタミンB群の摂取!
口内炎の緩和に特に効果的と言われるのはビタミンB1・B2・B6といったビタミンB群です。
ビタミンB2は、粘膜と関係している栄養素です。粘膜の新陳代謝を助けて、正常な状態を保つ効果があります。
ビタミンB2が不足すると、口内の炎症、唇のひび割れが起こってしまうので、口内炎になりやすい人は日常から、ビタミンB2の含まれた食べ物を積極的に食べましょう。
ビタミンB2が多く含まれている食べ物は、うなぎ、いかなご、いわし、さば、ウニ、レバー、アーモンド、納豆、卵、カマンベールチーズ、乳製品などです。
ビタミンB6が足りないと細菌の影響を受けやすくなってしまいます。ビタミンB6が多く含まれている食べ物は、レバー、バナナ、ニンニク、カツオ、マグロ、サンマ、鶏肉、抹茶、ゴマなどです。
ビタミンB1が多く含まれている食べ物は、豚肉、ハム、うなぎ、海苔、豆類などです。チョコラBBを飲むと、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB1を手軽に摂取することができるので、お勧めです。
長期間、治らない時は、医療機関での受診を考える!
口内炎が治らない時に受診するのは、耳鼻咽頭科、歯科(口腔外科)、内科、皮膚科のある病院です。
医療機関での対策は、対処療法になります。塗り薬、抗菌剤、飲み薬での治療です。口内炎の状態がひどい場合には、レーザーを使った治療を行うこともできます。
レーザー治療は痛みが少なく、治りが早いのが特徴です。保険適用外の治療になります。
口内炎が1ヶ月以上治らない場合には、他の病気の疑いがあります。繰り返し発症する場合には、帯状疱疹、手足口病が考えられます。
歯肉がただれたようになっている場合には、壊死性潰瘍性口内炎、天疱瘡、白血病、舌ガンの可能性もあります。
口内炎の症状が長続きする場合には、安易に自己判断をせず、速やかに受診することをお勧めします。