
骨折してしまった場合、食事で骨折の治癒までの期間が変わってきます。骨折をした箇所は、激しい細胞分裂が起こります。その細胞分裂には、必要な栄養素があるのです。
骨折を早く治すのに必要な栄養素・食べ物
コラーゲン
体内のコラーゲンの合成に必要な栄養素は、動物のコラーゲンなのです。コラーゲンは、骨や靭帯、関節などの結合組織を作る材料として使われます。
食べたコラーゲンは、アミノ酸やペプチドまで分解された後で小腸で吸収されます。小腸に吸収され、コラーゲンが再合成されるのです。
また、再合成をする時に、ビタミンCは欠かせない栄養素です。コラーゲンが多く含まれている食べ物は、鶏皮、豚足、牛すじ、ふかひれ、鶏の軟骨などです。
少しクセのある食べ物が多いので、苦手な方は、サプリメントで摂っても良いでしょう。
ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの腸管からの吸収と骨代謝を助ける働きをします。太陽を浴びることで合成が促進されるビタミンです。ビタミンDは一般的には、不足しがちなビタミンです。
毎日、0.01mg摂ることが推奨されています。ビタミンDが多く含まれている食べ物は、シラス干し、サケ、サンマ、サバ、イクラ、きくらげなどです。
カルシウム
カルシウムは、骨の主成分です。骨を作る為には、タンパク質と一緒に摂る必要があります。
カルシウムは乳製品に多く含まれているのですが、骨折して運動できない時に乳製品を食べ過ぎると体脂肪が増加してしまう場合があります。
運動ができない場合は、サプリメントの方が良いでしょう。カルシウムが多く含まれている食べ物は、牛乳、チーズ、ヨーグルト、ししゃも、いわし、水菜、小松菜などです。
ビタミンC
ビタミンCは、細胞を作るのに必要な栄養素です。美容にビタミンCが必要だと言われているのは、代謝が良くなるからです。
折れてしまった骨を復活させる場合にも、代謝を活発化させることは不可欠なのです。コラーゲンを再合成する時にも、ビタミンCは必要です。
ビタミンCが多く含まれている食べ物は、キウイフルーツ、みかん、イチゴ、ピーマン、ブロッコリー、キャベツなどです。
ビタミンK
ビタミンKを摂ると、骨にカルシウムを定着させてくれます。また、怪我をして、出血した時の血液凝固にも効果があります。ビタミンKは、骨折の形成に最も必要な栄養素です。
骨粗しょう症の予防にもなります。ビタミンKが多く含まれている食べ物は、モロヘイヤ、春菊、菜の花、ほうれん草、モロヘイヤ、納豆などです。
骨折を早く治す方法
骨折を早く治す方法に、骨折をした箇所に超音波を当てる治療方法があります。この超音波治療は、骨の癒合を促進させることが臨床試験で証明されています。
骨の修復する期間を40%も短縮できる治療方法なのです。スポーツ選手が骨折した際の治療にも取り入れられています。
有名なスポーツ選手としては、サッカー選手のベッカムさんや野球選手の松井秀喜さんが骨折をした際に超音波治療を取り入れました。
超音波治療は、3ヶ月経過しても完治しない難治性骨折の場合には、保険が適用されます。その他は自由診療となってしまいます。治療費が高額になってしまう場合があるのですが、骨折には、効果の高い治療方法です。
骨折している時には、タバコは骨の癒合を阻害してしまうので、吸ってはいけません。