
会社での健康診断は、1年に1回はありますよね。健康診断の時には、「前日・当日にご飯は食べても良いのか」、「前日の食事が健康診断の結果に影響してしまうのか」等、いろいろ気になります。
健康診断前はいろいろと制約があってめんどうですよね。でも、これも自分の体をチェックするためです。1年に1回だと思って乗り切りましょう。
目次
健康診断前日の食事はどうしたらいい?
健康診断の前日の夜の食事は、早めに済まさないといけません。健康診断の前日は、22時以降は、絶食となり、当日の朝も絶食です。
厳密に言えば、健康診断が開始する10時間前からは、食事をしてはいけません。例えば、10時から検診がスタートする場合、0時以降は絶食となります。
健康診断をする時に絶食が必要な理由は?
健康診断の前に絶食が必要なのは、血液検査をする場合の空腹時血糖という項目に影響が出てしまうからです。また、中性脂肪の値も空腹時でなければ、正しい数値を計ることができません。
空腹時血糖と中性脂肪の値は、食事をすると検査の数値が上がってしまいます。食事をしてしまい正しい数値を計測できないと、糖尿病や脂質異常などが疑われることもあります。
また、胃や腸に消化中の食べ物が残っていると、胃や腸の画像検査をする際に、臓器の状態を確認しずらく、正確な診断ができません。
健康診断の項目により、絶食時間が、検診の3時間~5時間の場合もあります。その場合は、朝食を抜くだけで大丈夫ですので、事前に渡された案内書で確認をしてください。
異常値が見られる場合は、再検査になってしまいます。その手間を防ぐためにも、きちんど定められた時間は絶食をするようにしましょう。
健康診断の前日、タバコを吸っても大丈夫?
健康診断の際には、喫煙にも制限があります。健康診断の前日は、喫煙可能です。もし、我慢できるのなら、吸わないほうが良いのは当然のことです。
当日は、健康診断が終わるまで禁煙をする必要があります。長期間の喫煙習慣がある方は、半日の禁煙も非常につらいことかも知れません。
隠れて喫煙をして、異常値が検出されると、再検査の可能性があります。そうなると、また禁煙をしないといけません。ここは、グッと我慢をすることが必要です。
もし、当日に喫煙をしたら、どのような影響があるの?
たばこのニコチンは、血管を収縮させてしまいます。血管が収縮してしまうことで、血圧の値に異常が出てしまう可能性があります。
健康診断の項目に胃カメラ検査がある場合には、胃がただれる原因になってしまいます。
健康診断の前日のアルコールは大丈夫?
康診断の前日は、22時以降は禁酒です。当然、当日の朝も禁酒です。健康診断の前日にお酒を飲んでしまうと、血液の中のアルコール濃度が上がってしまいます。
個人差はありますが、摂取されたアルコールが分解されるまでには、9~10時間程度は必要なのです。
血液中のアルコール濃度が高い状態で健康診断を受けると、肝機能や中性脂肪の値に影響があります。お酒を飲んでしまい正常な検査ができなかった場合には、再検査の可能性があります。
正しい健診結果を出すためにも、お酒を控えてください。
水以外には、飲んでも良い飲み物はあるの?
水は、健康診断前日の夜に飲むことに制限はありません。当日は、健康診断の2時間前までなら、コップ1~2杯は飲んでも大丈夫です。
水以外の飲みものには、制限があります。
コーヒー等のカフェインを含む飲み物や清涼飲料水などの糖分が含まれている飲み物は、食事と同じ扱いになります。
健康診断が始まる10時間前からは、口にしてはいけません。
カフェインを含む飲み物は、血圧が上昇してしまう可能性があり、糖質が含まれている飲み物は、血糖値の上昇につながるからです。
その他の注意点、薬、運動、睡眠について
薬は前日、22時以降でも服用が可能です。健康診断当日の朝も心臓病、高血圧の薬のみ服用可能になっています。
薬に関しては、健康診断の申込時に医師と相談して、服用するタイミングを決めるのが、一番良い方法です。
前日や当日には、過激な運動は控えないといけません。過激な運動をすると腎臓に負担がかかってしまいます。腎臓に負担がかかることで、尿酸値が上昇し、尿たんぱくが陽性になる場合があります。
また、肝機能の異常を判断するASTやLDHの値に影響を及ぼす場合があります。
睡眠不足も健康診断の数値に影響があります。睡眠不足のまま健康診断を受けた場合、血圧の上昇や尿検査に異常が見られる可能性があります。
長時間の睡眠を取る必要はありませんが、いつもの生活のリズムを崩さないようにしましょう。